【マルヨシ通信No.85】
今回から2回にわたり「投資」についてお話をしていきたいと思います。日本人は投資と聞くと否定的なイメージを抱くと思います。左のグラフは日本人とアメリカ人の金融資産構成の比較になっています。日本人は圧倒的に預貯金率が高いです。これ自体が良い・悪いという話ではなく、日本人は投資に対して消極的であることを示すデータがあるということです。即ち、日本人は投資を避け、現金を保有する傾向にあるという話です。
少し話を変えます。皆様ご存じの様に日本の医療保険制度は国民皆保険です。お金持ちでも貧しい方でも医療費は後期高齢者や適用外施術を除くと本人負担は3割です。診療費、手術費、薬代などの金額も病院ごとに違うということはほぼありません。アメリカはどうでしょうか?日本で言う国民健康保険の様な制度はありません。
低所得者に対し国の補助制度はありますが、国民は自分で民間の医療保険をかけなければなりません。医療費も各医院が自由に決められる様になっていて法外に高い所もあります。
ニューヨークのマンハッタンの病院で盲腸の手術をしたら入院が例え一日でも軽く100万円を超えます。救急車も有料です。
アメリカは自分の身は自分で守りなさいという社会です。
お金の稼ぎ方、使い方、貯め方、運用の仕方についても高校生の頃からしっかり学び自分の身を守りなさいという社会です。
アメリカ人は株や投資が好きと言う表の顔もありますが、命や生活がかかっているので金融の勉強を必死にしなければならないという裏の顔もあります。
その結果、効率を考え、お金に働いて貰う投資の必要性を理解しています。
政府金融庁が以前、「公的年金だけでは老後の資金は2千万円足りない」と述べ騒動になりました。この事件あたりから日本でも政府の言う事を鵜吞みには出来ないので自分の身は自分で守ろうという意識が増してきたと思います。この事件の前年にはIDECO(個人型確定拠出年金)やNISAも施行されました。日本でも現金を保有しているだけでは老後の生活は安心できないという意識が出て参りました。
日本人の認識の甘い処は、投資をしている人であろうとなかろうと、我々は目に見えない金融リスクを背負っているという事実を認識していない事です。
現在、都市銀行の普通預金金利は0.001%です。
1万円を預けて2万円にする為には7万2千年かかります。越谷の賃貸住宅の利回りは約4%です。
1万円は18年で2万円になります。これが得べかりし利益の損失という意味で私が言う隠れた金融リスクです。
貯蓄以外の方法で財産形成をする為には不動産、株、投資信託、生命保険、商品相場など様々な投資商品があります。
我々は不動産会社なので、次号以降は不動産を中心とした資産活用のお話をさせて頂きますがセミナーや個別相談で私がオーナー様に申し上げているのは、分散投資をしておかれたら如何でしょうかという事です。
ラーメンの一風堂のニューヨーク店の風景です。ラーメン一杯2千円以上しますがいつも満員です。金融に詳しくなければ物価が高いこの街では暮らして行けません。
執筆者:当社資産管理部 課長 資産管理講座講師 森 大吾
ページ作成日 2022-09-01
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