【マルヨシ通信No.85】
千葉県の北部に印西市と言う都市があります。多くの人が「いんざい」と読めないほど知名度は低いですが、印西市は東洋経済新聞社が全国813都市を対象に調査した「住みよさランキング」で2012~2017年の6年間連続1位に選ばれております。
出生数、大型小売店舗面積、新築住宅着工数など15の公的統計データから左記の表にある様に「利便性」「快適度」「富裕度」など5項目を分析して総合評価を算出しています。快適度や利便性など数値化しにくい項目もあるので、このランキング結果にはいつも賛否両論ありますが、全国813都市の頂点に6年連続立ったという事実は素直に評価したいと思います。
印西市の現在の人口は10万人程度ですが、ここに至る迄の道筋は平坦ではなく、運賃が高いいなど未だに問題も抱えています。下記のグラフをご覧下さい。印西市の人口推移を表したものですが、ここ数年は10万人前後で推移しておりこれから減少して行く心配があります。印西市は活断層のない硬い地盤で地震に強く、平坦な土地が豊富にある事を強調し流通倉庫やデータセンターの会社に営業をかけました。
その結果、NTTデータ、ソフトバンク、米グーグル、英コルト、米プロロギス、大和ハウス工業など大企業が次々と進出しデータセンターや物流倉庫を建てました。都心に45km、成田空港まで僅か15kmという利便性の良さも大いに評価されました。全てがうまく行った様な物語になっていますが、過去には1974年に建設着工した成田新幹線が頓挫して千葉ニュータウン中央駅に停車する構想が完全に崩れてしまったドタバタ劇もありました。
2022年1月1日時点で印西市の住宅地の路線価は越谷市の3分の1で平米当たり3.1万円です。(越谷は同10.9万円)。新築戸建ての販売価格は粗っぽい想定ですが、同条件で比べて越谷の7~8掛けというイメージです。都心に1時間で通える物件としては恐らく首都圏で一番安く買えるというのが大きな魅力ではないでしょうか?
印西市の土地利用は田畑が4割、山林が2割となっており、全国里山百選にも選ばれるほど自然環境が多く残されているので子育て世代には人気となっています。巨大なイオンモールやビッグホップモールは住民の憩いや生活の利便性向上に大きく寄与しています。然し、ちょっとした外出でも車が必要となります。
多摩ニュータウンやたまプラーザの衰退事例を学び印西市を中核とした千葉ニュータウンは今後高齢化問題にどう対処するか次なる課題と挑戦が待っています。
ページ作成日 2022-09-02
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