【マルヨシ通信No.86】
上記のグラフをご覧下さい。1997年に日本は主要先進国の平均年収ランキングで世界14位でしたが、2020年には22位まで陥落しました。今年に入ってからの円安を考えると日本のランキングは更に落ち込んでいるでしょう。
平均年収だけでなく、IMD(国際経営開発研究所、スイス)が作成した3つの指標(世界競争力ランキング30位、デジタル競争力ランキング23位、人材ランキング35位)で日本はいずれも低迷しています。強みや弱みの分析で日本に欠けているのは規制緩和、ビジネスのスピード感や効率、人材難と指摘しています。
日本は今や分岐点に立っていると思われますが、日本の進むべき道について貴重な示唆を与えてくれる2人の経済学者をご紹介致します。
先ずトマ・ピケティです。フランスの経済学者で15年かけて日本を含む世界20か国の所得と富の分配につき200年間にわたるデータを集めて研究を行いました。その結果を2014年「21世紀の資本」という著書を発刊し世界で300万部を売る大ベストセラーになりました。
ピケティが著書の中で訴えている真理は労働者がどんなに汗水垂らして働いても資産運用の収益には及ばない。お金に働いて貰う事を優先して考えるべきと言う理論です。
次に、ハワイ生まれの日系四世ロバートキヨサキ氏が書かれた「金持ち父さん貧乏父さん」をご紹介致します。全世界で4千万部を超える大ベストセラーになりました。シリーズ合計で20冊以上出ていますが、キャッシュフロー・クワドラントは2013年11月に発売された非常に評価の高い一冊です。
クワドラントとは4分儀の事です。キヨサキ氏はビジネス社会において人は必ずこのE、S、B、I の4つの何れかに分類されるという説明をしています。
B: Business Owner (ビジネスオーナー)
会社経営者、印税・著作権・パテントで稼ぐ人。 自分が働くのではなく自分より優秀な人材を集めて人に働いて貰う。立ち上げの時に仕組みを作って後は人に働いて貰う
I: Investor(投資家)
自分が持っているお金を他人のビジネスに投資して稼ぐ。自分の時間は全く消費しない
B&Iは仕組みを作ってしまえば自分が働かなくてもお金が増える。 時間の切り売りではないので収入は無限大
E: Employee(従業員)
雇われることで報酬を得ている人達。自分の時間を売って報酬を得ている。高報酬よりも安定を望む人には向いている サラリーマン、公務員、アルバイト
S: Self-employee(自営業者)
中小企業の社長、医者、弁護士、税理士。 人に使われたくない。 自分の手や能力で仕事をコントロールしたい。 働いた分が報酬になる喜びはあるが断トツの富裕層はいない
E&Sは自分の時間を切り売りする。時間には限度があるので売上の伸びも限度あり
お金持ちを目指すならB & I です!
【ポイント】日本には労働が美徳と言う文化が根付いているのでお金に働いて貰う「不労所得」には抵抗があるかも知れません。然し、世界の潮流は「お金に働いて貰う」です。皆様方の不動産賃貸業は立派なB、Iクワドラントです。
ページ作成日 2022-10-24
センチュリー21マルヨシでは単身やご家族で住める越谷エリアの賃貸物件を中心にご紹介しております。また地域に密着してから35年以上の歴史を誇る当社では、オーナー様から賃貸管理を任せて頂いている物件も豊富にございます。不動産のお取引が初めての方にも越谷エリアに精通したスタッフが丁寧にご対応させて頂きますのでどうぞお気軽にご相談ください。