【マルヨシ通信No.88】
2018年度の文部科学省の「学費調査」によれば、中学と高校の6年間公立学校に通った場合は授業料+学費で約2.7百万円かかるとの事です。
一方、私立中高に通った場合は約7.1百万円かかりますが、私立高校には年間46万円の補助が出るのでそれを差し引いても私立の場合は6年間で約5.7百万円かかります。
誰もが「やはり私立は高いな」という印象を持たれると思いますが、授業料・教材費・寮費諸々込みで年間1千万円の学校が岩手県安比高原に今年8月29日に開校しました。
名前を「ハロウインターナショナルスクール安比ジャパン」と言います。
東京→盛岡 新幹線で2時間10分
盛岡→安比 約1時間
小学校6年生から高校3年生まで7年間学ぶことによって7千万円近い出費になります。
都内にあるインターナショナルスクールは全寮制ではありませんが、年間の学費は3百万円位ですのでハロウは如何に高いかが分かると思います。
ハロウは英国では450年の歴史のある上流階級向けの学校でチャーチル元首相やインドの独立後最初の首相になったジャワハルラール・ネール氏始め多くの著名人が卒業しています。
ハロウは既にバンコク、香港、上海、北京などアジアには7校ありますが、日本進出は初めてです。安比校の敷地面積は約9万㎡で東京ドームの2倍。そこに最大920名収容の校舎や寮を備えました。敷地や建物の提供は安比高原スキー場やゴルフ場を運営する「岩手ホテル&リゾート」です。
ハロウは岩手H&Rから施設を借りて学校経営を行う形です。安比高原スキー場は1991年に開場し150万人のスキー客で賑わいましたが、2020年には22万人にまで減り復興を目指してハロウとの提携に踏み切りました。
通常インターナショナル校は塾と同じ様な扱いになるので自治体の補助金対象にはなりませんが、本件については岩手県も開業後5年間は毎年1.6億円の補助を出すことを決めました。
初年度は180名を受け入れましたが、生徒の50%は日本人で残りは中国、韓国、マレーシア、シンガポールからの留学生です。授業は全て英語で行われますが、週3時間以上は日本語或いは中国語を学ぶとの事です。
英国は国を挙げて教育産業の世界への輸出を促進しています。それを可能にしているのは世界言語である英語です。更に、英国式の教育の真骨頂はリーダーシップを植え付けるとか、先生が親身になって生徒のパストラルケア(心のケア)を行うとか、年長の者が年少の者の面倒を見る制度の実践教育だと言います。入学後数年は寮も相部屋になり、就寝時間も夜9時に定められていて英国式の規律に縛られます。
一方、年長者は一人部屋になり英国の義務教育修了認定(IGCSE)取得やオックスフォードやケンブリッジなど英国の名門大学への入学の際の統一試験 (A-Level)の受験対策を行います。
特徴的なのは生徒の能力を最大限引き出そうという教育方針なので10歳前後でも年次に関係なくコンピューターサイエンスや金融を学ぶ事が出来ます。中国にもハロウはあるのに親御さんは何故子息を安比に送ったのか聞いてみると「雄大な大自然の中でのびのびと育って欲しい」と周辺環境も考慮に入れて決めたとの事です。
英語が出来て規律正しい立派な若者が生まれそうですね。お孫さんの英才教育に如何ですか?
ページ作成日 2022-11-28
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