【マルヨシ通信No.90】
2022年11月6日エジプトでCOP27（国連気候変動対策会議）が開かれ米国のバイデン大統領を始め世界100カ国の首脳が出席し気候変動対応支援等を討議しました。議長国エジプトのエルシーシ大統領は「気候変動は我々の想像超える物凄いスピードで起こっている」と警鐘を鳴らしました。地球がどの程度痛んでいるか知る為に、今年世界で起こった注目の天変地異を見て参りましょう。
1月 トンガ大噴火
過去100年で最大規模と言われる大噴火が発生した。火山灰とガスは成層圏まで到達し、噴煙は高度1.6万mまで上昇した。津波も引き起こし、地球の反対側の地中海の海面も瞬間30cm上がった
3月 アフリカ北東部干ばつ
エチオピア、ケニア、ジブチで歴史的干ばつが発生。食糧と水が不足し2,000万人が危機に直面。極度の水不足は水の豊かな土地を巡る民族、種族間の争いにまで発展
3月 北インドの熱波
北インドでは50℃近い気温を観測し熱波注意報が頻繁に発せられた。同時に干ばつも起こり人々は食糧難に直面した。今年だけでなく今後も毎年起こる可能性が高い
6月 パキスタン巨大水災
通常の10倍規模の大モンスーンにより国土の1/3が水没。3,300万人以上が被災し、深刻な被害を被った。蚊が媒介するマラリアも急拡大している模様
7月 豪州シドニーの洪水
シドニーでは4日間に800ミリの雨が降り、大洪水が発生して住民5万人が避難した。食糧生産地域が浸水したので食糧害も深刻。シドニー郊外は2019年に大規模山火事で被災したばかり
7月欧州南部・西部の熱波と干ばつ
ポルトガルで47℃ ロンドンで40℃と過去最高気温を記録。加えて乾燥熱波でヨーロッパ各地で大規模な山火事が起きた。イタリアの稲作は4千億円超の壊滅的な損害を被った
7月 カリフォルニア州北部の山火事
熱波・乾燥による森林火災が発生し2,000人が避難。東京都の1/10の面積に当たる２２５平方キロメートルを焼失
水没する大都市ジャカルタ
人口1千万人の巨大都市ジャカルタ。海面上昇と地盤沈下により浸水被害が相次ぎインドネシア政府は首都をボルネオ島に移転する計画を2019年に発表した
ページ作成日 2023-01-09
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