【マルヨシ通信No.91】
前号に続きまして今号でも和田先生のご著書「70歳の正解」を取り上げさせて頂きます。前号は「食」でしたが今号では高齢者の運動とメンタルについて、読者の皆様のお役に立ちそうな情報をご紹介させて頂きます。皆様は定期的に運動されていらっしゃいますか?
ずっと座りっぱなしで朝から晩までテレビを見続けるという習慣は間違ってもやらないようにと先生は警告されています。「ゆっくり歩く」という事がとても良い効果をもたらすという事を先生は力説されています。先生の研究によりますと、高齢者ほど運動不足による体の衰えは早く、75歳以上の場合、2週間動かないと動いている時の7年分も筋肉量が落ちるとの事です。筋肉量が落ちると転倒、骨折、肥満しやすくなります。ウイルスに感染しやすくなり重症化率も高くなります。
著者 和田秀樹(わだひでき)
1960年、大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。高齢者専門の精神科医として日本の草分け的第一人者。著書、講演多
先生はコロナ禍で全国的にロックダウンが行なわれ「家に閉じこもりなさい」という指針を政府が出した事を心配されておりました。即ち、高齢者が被るコロナの二次被害として高齢者の筋力低下があり、感染拡大と重症化リスクを招くという話です。
家に閉じ籠るより外に出てゆっくり歩く有酸素運動を行って心肺機能と筋肉を鍛えておく事の方が、これらのリスク低減の為には有効だという考えです。心肺機能が正常に働けば、心臓のポンプ機能は高まり、肺が酸素を沢山取り入れてたっぷり酸素を含んだ血液が脳や体の隅々に循環して、細胞が活性化し免疫力も高まるという説明です。
和田先生は走る事は60歳以上の人にはお勧めしていません。理由は呼吸が荒くなる様な運動は高齢者の心肺に負担をかけすぎ、好ましい事ではないとのご意見です。ゆっくり歩く有酸素運動が高齢者には効果的だという事です。長寿科学振興財団の研究結果では65歳以上の男性は7千歩、女性は6千歩を目標として下さいと言っております。
食、運動に続いて先生はメンタル面のケアについても述べています。イライラしたり腹を立てたり、ストレスを溜めたりすると確実に寿命を縮めてしまうとの事です。イライラしたり腹を立てると交感神経が強く働き、心拍数が増え、血圧が上がり、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まるほか、自律神経が大きく乱れ良いことは何もありません。
イライラや怒りを鎮める方法につき、先生は次の方法を提案しています。
◆深呼吸をする。イライラ中で気持ちを鎮めたいと思ったら呼吸だけに意識を集中して大きく目を閉じゆっくり息を吸い込みゆっくり吐き出す。脳内に十分酸素を行き渡らせる。
◆自分の好きな物を食べる事。美味しい物を食べている時に、怒る人はいません。ストレス解消に良く食べる事は笑い話でなく医学的にも立証されています。
◆ストレス解消の為には自然界の中で一番力がある太陽の光を浴びる事です。マイナスイオンをたっぷり浴びる森林浴や土と触れ合う家庭菜園、ガーディニングなど大自然の非日常の世界に自分を置いていち早く気持ちの転換を図り、立ち直ることです。自然には治癒力があります。
ページ作成日 2023-01-30
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