【マルヨシ通信No.92】
森ビル傘下の森記念財団が運営している都市戦略研究所が毎年12月に「世界の都市総合ランキング」(Global Power City Index=GPCI)を発表しています。世界の主要48都市の総合力を経済、研究・開発、文化・交流、居住、環境、交通・アクセスの6分野70項目に分けて非常に精緻、公正に分析し評点を付けて順位付けしています。住民1万人に聞いたアンケート結果と言う様なイメージ的順位でなく専門家が細かい調査と膨大な統計データを解析して作成しているので信頼性は高く都市評価のミシュランと言われています。GPCIは各都市が強みや弱みを把握し、課題克服に役立てて欲しいと森ビル中興の祖である故森稔元社長が起案したものです。
早速、2022年12月に公表された結果を上記のグラフからご覧下さい。東京の順位は3位でです。日本からは東京の他に37位大阪、42位福岡が主要48都市にランクインしています。因みにGPCIは2013年からスタートしており既に10年の歴史がありますが、上位5都市の順位はほとんど変わっておりません。
総合点数の比較だけでは各都市の弱点や課題が見えないので分野別に分けたランキングを下記に載せました。
更に、分野別評価の細目を読み込んで行くと、夫々の都市の個別事情を見つける事が出来、一例を次段に上げました。
➀ 全体評価で2位のニューヨークですが、居住では36位となっています。理由は殺人件数が突出して多いという治安の悪さが原因です。ニューヨークは経済と研究開発で断トツの1位ですが、治安の悪さで貯金を全て掃き出し、2位に甘んじているという状況です。
② 世界10都市の中でロンドン、東京は各項目ともまとまっていて大きく順位を下げている分野はありません。総合4位のパリは環境が28位、総合10位の上海は交通アクセスが1位ですが、居住が45位、環境が34位と不均衡です。
③ 環境分野で「空気の奇麗さ」という項目があり、東京の順位は9位です。他のライバル都市はロンドン14位、ニューヨーク15位 パリ30位となっており東京より上位は北欧などの人口が少ない都市なので東京の健闘は光っています。
【東京2023年問題】
今年は東京の大規模ビル再開発の竣工が相次ぎ、オフィス供給は’22年48万㎡だったものが、’23年には128万㎡に跳ね上がります。 過剰在庫になるのか未来への投資になるのか注目が集まります。
ページ作成日 2023-02-23
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