【マルヨシ通信No.97】
昨年7月25日有名な国際派大女優の島田陽子さんがお亡くなりになりました。唯一の親族には妹さんお2人がおりましたが金銭問題のもつれから絶縁状態になっており、遺骨の引き取りも拒まれた為、渋谷区が管理する施設に安置されました。享年69歳で死因は大腸がんでした。島田さんは18歳で映画「氷点」のヒロイン役でデビューし、1981年「SHOGUN」という米国のTVドラマでゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞しております。
上のグラフは内閣府の高齢社会白書ですが、65歳以上の一人暮らし者が急増しており、2025年には65歳以上人口の23.2%が一人暮らし者と予想されています。これからは高齢者の一人暮らし急増に伴って、孤独死が増えて行く社会になる事が予想されます。
それではどうすれば良いかという事ですが、看取る人がいない場合でも誰もが他人に迷惑をかけずに静かに最期を迎えたいと思っているはずです。その為には高齢者ご自身が健常な内に自分の入るお墓や葬儀の方法等細目を決めて生前に準備しておかなければならないのではないでしょうか? 島田さんも自身の遺骨の引き取り手までは決めてなかった様ですが、埼玉県本庄市にご自身と既に亡くなられた母親二人分のお墓を購入していたとの事です。
絶縁状態にあった妹2人が入る実家のお墓には入らないという強い意志の表れの様でした。一方、島田さんがお亡くなりになり遺体の引き取り者として所属事務所が名乗り出ましたが、区の規約で3等親以内の者しか遺骨の引き取り手にはなれなかった様で大変苦労された様です。最終的には本人が用意していたお墓に無事埋葬された様ですが、人生の最期を奇麗に円滑に周囲の人々に迷惑をかけずに終わらせる事も人として重要な責務だと教えてくれました。
島田さんのケースの様に何らかの事情によって自分の最期を看取ってくれる親族がいない場合には「死後事務委任契約」をご自分が信頼できる友人、知人、司法書士、弁護士事務所と結んでおく事をお勧めします。相続対策と言うと相続財産の処分に関連して、誰に何を相続させるという被相続人の意思を遺言書に書き込む形になりますが、「死後事務委任契約」においては被相続人の死後につき次の様な事項を取り決めておく事が出来ます。
(1)行政官庁等への諸届
(死亡届の提出、 戸籍除籍手続き、健康保険や年金の資格抹消申請、その他)の事務履行
(2)葬儀、納骨、埋葬、希望先への葬儀の連絡
(3)家財道具等遺品の整理・処分に関する事務。残置物の撤去。賃貸住宅の解約・精算
(4)葬儀費用、介護施設、医療施設、残置物撤去費用、光熱費の精算を受託者が円滑に行う事が出来る様に銀行口座に預託した金銭の範囲内でその収受を受託者に任せる
(5)尊厳死宣言(延命措置意思表示)公正証書の保管や任意後見契約の未処理事務
死後事務委任契約の受託を請け負っている会社や弁護士、司法書士事務所は首都圏のほとんどの市区にあり、HPで閲覧出来ます。
尚、生前の行為として (1)見守りや安否確認を定期的に行って貰う (2)(施設や賃貸住宅入居に当たり)身元保証・連帯保証を行って貰う等の事務委任契約も別途結ぶ事が出来ます。
ページ作成日 2023-07-29
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