【マルヨシ通信No.97】
静かな人の戦略書(Silent Power)と言う本が話題になっております。サブタイトルには「騒がしすぎるこの世界で内向型が静かな力を発揮する法」とあります。著者ジル・チャン(Jill Chang)氏は台湾で生まれハーバード大学やアジアNo1と評される北京の清華大学でリーダーシップ・プログラムを学びアメリカ州政府やメジャーリーグなどでリーダーシップ開発やキャリア支援を15年以上行って来た才女です。
著者の初著作である本書は出版界最高の賞であるフォワード・インディーズ「ブック・オブ・ザ・イヤー」特別賞に選出されています。著者は自身のことをコーヒーを買って間違ってお釣りを渡されても「間違っている」と言い出せないほど内向的な静かな人だったと述べています。ところが経験を重ね、研究を進めて行くうちに内向的な人の方が幾つかの場面で潜在能力は高いという事を発見します。
今まで人の上に立つ人や成功するビジネスマンは「外交的な人」でなければ駄目という固定観念があったと思います。理由は外交的な人はコミュニケーション能力が高く、リーダーシップもあるからという判断です。
然し、著者は「内向的な人ほど素晴らしい能力を内に秘めており、大きな武器になるので自信を持ちなさい」と励ましてくれています。上記に読者様ご自身が外向型か内向型かを識別する為に著者が考えた性格診断表を掲示しましたので、ご自身を診断してみて下さい。その結果、自分は絶対外交的だと確信されている方でも内向的な方の才能や能力は知っておかれた方が宜しいと思いますので他方の型も目を通しておいて下さい。
著者は人は内向型と外向型と言う様に明確に二分割される訳ではなくどちらかが優勢になっており他方の型も潜在的に残っていると補足しております。100%外向型とか内向型ではなく80対20もあるという事です。著者が「内向型が大きな武器になる」という理由は次の通りです。
・アイオア大学で被験者に幾つかの質問をして脳の血流の量を調べた結果、内向型の脳は外向型に比べて前頭葉と視床への血流が多かった。この結果、内向型の脳は記憶や問題解決を司る部位において脳の活性化が進んでいた。
・内向型は会議ではうまく話すのが苦手な人が多いが、個別で話す方が得意だと思っており、コミュニケーション能力は決して低くはない
・内向型はどんな相手にも感情的にならず冷静に対処できる特性があり、相手の立場や何故そういう考えになるかという思いや疑問を持つ事が出来るので問題解決の糸口を探すのが上手い。内向型の人は自分が話下手だという劣等感があるので、逆に一生懸命相手の話を聴こうとする傾聴力がある。
・内向型の人は当意即妙に応えるのは不得意だが、じっくり時間をかけて仕上げて行くのは得意。顧客や得意先企業から信頼を得て長期的な深い関係を結ぶケースが多い。
・内向型は分析能力と集中力が高い。華々しく表舞台に出て流暢にプレゼンを行う能力はなくても成功者の共通項である「謙虚さ」がある
日本人は控えめに振舞う事が美徳という環境で育ってきた為、内向型が多いです。内向型で引け目を感じていた人を励ましてくれる良書です。
ページ作成日 2023-08-04
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