【マルヨシ通信No.98】
日常生活の中で出て来た疑問や話題のニュースについて2つ採り上げてみました。先ず「日本のIT企業は何故世界で勝てないのか?」「日本には何故米国のGAFAMの様な世界を席巻するIT企業が出て来ないのか?」という疑問です。GAFAMがどれだけ凄い企業かについては下の世界の企業時価総額ランキングをご覧下さい。
第1位のアップル社の時価総額は日本円換算約420兆円ですから日本のGDPの実に77%にもなっています。1億人の日本人が汗水たらして働いた集積が皆様が毎日手にしているスマホを作っている会社の時価総額の8割弱という結果です。驚きを通り越して哀しくなってきますが、日本のIT企業は何故世界で勝てないのか理由を探ってみました。
(1)モノ作りの日本:先ず現状分析です。日本は造船、鉄鋼、自動車などの製造業や伝統的なモノ作り産業に重点を置いて来ました。例えばスマホを分解してみると日本メーカーが供給している部品や素材が沢山あります。村田製作所、日本電産、ロームなどが製造しているモノで世界1位の占有率を占めている製品も多くあります。日本人にはモノ造りの世界における探求心やこだわりは並外れた能力があります。
(2)教育システム:日本の教育システムは画一的で、新たなアイデアを考えたり、革新的なビジネスモデルを生み出す教育にはなっていません。高校や大学などの教育機関が各分野で積極的にITを有効利用する教育を進めて行かないとIT後進国で終わってしまいます。
(3)リスク回避志向:日本のビジネス文化は安定性や経済的なリスク回避を重視する傾向があります。マイクロソフトの生みの親であるビルゲイツ氏は大成功を収めたIT業界の偉人ですが、9割以上は失敗の連続だったと回顧しています。日本は「成功より失敗から学ぶ事の方が多い。失敗を恐れず容認しよう」というポジティブな思考に変えて行く必要があります。
(4)ワークスタイル:ソフトウェア開発やITサービスは自由で独創的な発想が求められます。例えばフェイスブックはハーバード大学の学生だった創始者のザッカーバ―グ氏が同大学の学生に限定したオンライン上の交信ツールからスタートしたものです。人は他人の私生活に大いに興味を持っているというやじ馬的な発想が原点となり、次から次に多くの人が輪の中に入って来るという遊び感覚で始まりました。これまでの製造業中心の日本のビジネス文化は真面目に一生懸命働く人が称賛されましたが、これからは殻を打ち破って新しい事に幅広く挑戦して行く意欲や想像力も必要です。
(5)世界言語「英語」の壁:製造業なら品質の良いものを作って輸出すれば良かったですが、ソフトを使ったサービスで海外展開するには英語を使わなければなりません。日本には英語を使える人材が不足しているので海外展開が出来ていません。ヤフーや楽天の通信販売、ラインの通信など日本にもソフトサービスはありますが、国内では1億人近い利用者がいるのでそれなりに食べて行ける楽な環境も問題です。
(6)マイナンバーカード:お年寄りがIT を使えないから紙の保険証はそのまま残せという人がいます。線引きを低いラインに保っていたら日本は永遠にガラパゴス国家になってしまい、益々世界に後れをとってしまいます。
掲出コメントにつきましては早稲田大学ビジネススクール入山章栄教授や著名ユーチューバーひろゆき氏のコメントの一部を参考にさせて頂きました。
ページ作成日 2023-09-16
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