【マルヨシ通信No.99】
出典:テクノシステムリサーチ
気象庁によるとこの45年間で線状降水帯による豪雨の発生頻度はおよそ2.2倍に増えているそうです。(上グラフご参照)線状降水帯と言う言葉は2014年の広島県での大雨から使われ始めました。一方、東北地方はこれまで豪雨や大雨とは無縁でしたが、今年の7月15日には線状降水帯が秋田市に発生し、観測史上最大の被害をもたらしました。「線状降水帯という言葉は良く聴くが一体何ですか?」と疑問に思われる方の為に発生のしくみと何故増えているのか調べてみました。
線状降水帯発生のメカニズム(仕組み)
①海からの暖かく湿った空気が内陸の山や寒気と衝突して上昇し水蒸気を多く含んだ積乱雲になります (次段イラストご参照)
②前述①を繰り返すことで最初の場所で新しい積乱雲が発生します
③個々の積乱雲は直ぐに消滅しますが、新しい積乱雲が次々と発生し積乱雲群となりこれが線状降水帯と言われるものです。
④線状降水帯は長さ50 ~ 300km 幅20 ~ 50kmという大規模な雨雲の帯になり長時間の豪雨を降らせます。
上記に10種類あると言われる雲の形状と上空の高さについて図示しました。小学校高学年の理科で学ぶ内容なのでお孫さんの方が詳しいかも知れません。積乱雲は何と大きいことでしょう。高度2千mから1万mを超えて縦に伸びています。横幅もあります。別名「入道雲」と言われる所以です。急激に膨れ上がり、激しいにわか雨や豪雨・雷雨をもたらします。下の写真の様な形状です。見かけたら暗くなっていなくても降雨の心配をした方が良いでしょう。
線状降水帯は何故増えたのか?
日本近海における2022年迄の100年間にわたる海域平均海面水温(年平均)の上昇温度は100年間で+1.24℃です。この上昇温度は、世界全体平均上昇温度(+0.60℃/100年)の倍になっています。地球温暖化による海水温の上昇が、近年日本で線状降水帯の発生が増えている一つの要因になっている可能性があります。従来、積乱雲は単体で発生し、局地的な集中豪雨で終わっていました。
ところが近年は積乱雲が単体でなく同じ経路に列をなして帯を形成する様になりました。これが線状降水帯です。「何故、降水帯を形成するのか? 海水温の上昇がどの様な影響を及ぼしているのか?」は未だ研究段階になっています。気象庁は2022年6月1日より的中率は25~50%としながらも「線状降水帯予測」を開始しました。全国を11のブロックに分けて6~12時間前までに線状降水帯発生の防災予報を出す事になりましたので、予報が出ましたらご注意下さい。
ページ作成日 2023-10-08
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