【マルヨシ通信No.103】
小豆は93％が寒い北海道で収穫される食材でしたが、冷害に弱く収穫量と単価が常に乱高下したことにより相場取引の目玉商品でその昔「赤いダイヤ」と呼ばれ小説にもなりました。その後、品種改良が進んで冷害に強くなり収穫量の変動幅はかなり小さくなりました。年間５～７万トンの範囲で安定供給が期待出来るようになりました。
小豆の多機能食品ぶりが見直されています。50万人のフォロワーを持つ人気ユーチューバーで管理栄養士の関口侚子さんを筆頭に小豆を称賛する幾つかの動画が出ております。ここで専門家の皆様が口を揃えて助言するのは、小豆の粒や皮にこそ重要な栄養素が含まれているので必ず「粒あん」をチョイスする様にと言う事です。粒や皮が入っていない「こしあん」はもはや糖質の塊でしかないとまで言い切っています。粒あんの驚くべき高効能をまとめてみました。
(1)(粒や皮に)ポリフェノールが豊富に含まれています。 小豆には大豆の６倍、赤ワインの１・５倍 のポリフェノールが含まれています。ポリフェノールは抗酸化作用が強く活性酸素を除去し体のサビと言われる酸化を防ぐ事に効果があります。目や体の老化予防に役立つアントシアニンやコレステロールを下げるカテキン類も含まれています。
(2)メラノイジンを多く含んでいます。メラノイジンは酸化悪玉コレステロールを抑えてくれる効果があり、悪玉コレステロール値を下げ血管を大掃除してツルピカにしてくれます。更に、メラノイジンは腸内環境を良くしてくれるほか、血液中の有害な毒素を排除して血管を健康にしてくれます。
(3) 植物繊維も豊富でゴボウの３倍もの食物繊維が含まれています。腸内で善玉菌の餌となるオリゴ糖もたっぷり含まれています。食物繊維が糖質の吸収を抑えてくれて血糖値の上昇を穏やかにしてくれます。
全て良い事づくめですが、注意事項が一つあります。粒あんと抱き合わせの「あんぱん、団子、鯛焼き、お汁粉等」はそもそも粒あん以外の部分の糖質量が多めです。粒あんの高効能に安心して、食べ過ぎて糖分の過剰摂取にならない様に気を付けて下さい。
ページ作成日 2024-02-15
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