【マルヨシ通信No.104】
1月5日NHKの特別企画「トップインタビュー」と言う番組でWBC(野球世界大会)日本代表の栗山監督が伊藤忠商事の岡藤正広会長兼CEOと対談を致しました。栗山監督については有名人ですのでご紹介を省きます。岡藤会長(73)は2010年社長に就任すると2022年には最終利益を5倍の8200億円まで引き上げた辣腕経営者です。
お二人の対談は幾つかの共通点も確認出来興味深い内容でした。共通点の一つに「手書きのメモを取る」と言う発見があり、お二人にとり世の中がどんなにデジタル社会になってもこの部分だけは変える事は出来ないという強い拘りをお持ちでした。サッカー全日本の森保一監督や将棋の八冠 藤井聡太棋士も手書きのメモを愛用されているという事です。今号では手書きがタイピングを凌駕するという事実を脳科学の面から探ってみました。
手書きのメモが良いか、パソコンへのタイプ打ちを行うデジタルが良いか、或いはどちらでも変わらないのかという研究についてはカルフォルニアドミニカ大学の心理学者マシュー教授の論文が一番正鵠を射ているのではないかと言われています。要点を下記します。
(1)書くという動作によってRAS=網様体賦活系(もうようたいふかつけい)が刺激され、大脳皮質に信号が届き、脳が活性化する。
(2)手書きでモノを書くとタイピングより深いレベルで脳に内容を刻み込む事が出来るので創造性、思考力、記憶力、理解力がアップする。
(3)手書きをすると左脳(論理的に考える領域)と右脳(直感力をつかさどる感性の領域)を交互にバラン良く使える。書く事によって脳に刺激が与えられ脳が活性化する。結果として、自分が必要としている情報を左脳からも右脳からも速やかに取り出しやすくなる。
(4)「今年達成すべき目標・その為にやるべき事柄」等のスローガンは手で書き出す事がおススメ。書き物にした人は口で言っているだけの人よりも目標達成率が33%高まるという研究結果が出ている。
手書きにはiPadの様なタブレットのガラス面に専用のペンで文字や図を書いて、その後一瞬にしてPDFやタイプ文字のテキストデータに変換したり保存や送信するアプリもあります。
タブレットへの手書きにつき日本の脳科学の第一人者で作家でもある茂木健一郎博士(61歳)は「指先の感覚を大事にしているので紙のノートとペンの組み合わせが最高だ」と述べています。即ち、人間の手先の精緻な感触はタブレットのガラスのつるつるした画面には合わない。紙の上にボールペンで書いた方がツルツル滑らないので、丁度良いスピードで脳の中の思考が深まる。著書を執筆するのに最初の構想を練るのは紙でざっと書いてみて、詳細に入ったらパソコンに置き換える方法が一番良いとの意見です。
文科省は2022年から希望する小中学校で紙教科書を止めてデジタル教科書に移行させる方針を持っており、既に実証実験を始めております。但し、完全に紙教科書を止めて全てデジタルに持って行こうとする訳ではありませんと説明しております。
手書きのメモかスマホやパソコンでのタイピングか貴方はどちら派でしょうか?
ページ作成日 2024-03-04
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