【マルヨシ通信No.105】
元旦に能登半島地震が発生して2ヶ月半が経過しました(本誌刊行時)。住宅の被害は5万戸を超えていますが、復旧に向け大きな障害になっているのは断水です。各所で送水管が破損し2月末時点で未だに2万戸強が断水し被災者は不自由な生活を余儀なくされています。8年前の熊本地震では45万戸が断水したものの、1か月後に全面復旧できた状況から比べると深刻で胸が痛みます。
本誌では今後、折に触れ被災地域の話題を採り入れて行きたいと思います。今回は経産省認定の伝統工芸品241品のうち全国6位10品を出している石川県の伝統工芸に焦点を当ててご紹介致します。同県に伝統工芸が多く残る理由は加賀百万石前田藩が文化芸術を手厚く保護した、農閑期に稼げる仕事を作りたかった等の理由がありますが、年の湿度が平均60%近くあり金沢の金箔など工芸品の制作、保存に適した自然環境と言う理由もありました。
【輪島塗】
能登の優美な漆塗りとして有名。700年前室町時代に誕生。製造工程毎に専門の職人が担当する分業制で124工程を経て完成する。永久にひび割れしない。お椀1個で3万円以上
【珠洲焼(すずやき)】
平安時代後期に誕生したが、15世紀に衰退し戦後復興した。黒や青灰色の落ち着いた色合いとシンプルなデザインが特徴(写真はふるさと納税寄付額 1万2千円の返礼品)
【九谷焼】
江戸時代初期より加賀地方で生産される陶磁器。 緑、黄、赤、紫、紺青の五彩で施される和絵具の重厚な輝きが美しい。写真は豆皿セット(ふるさと納税寄付額2万7千円の返礼品)
【加賀友禅】
日本の3大友禅(他は京、江戸)の一つ。華麗で図案調の京友禅と比べると加賀友禅は自然や古典をモチーフにした落ち着いた色柄が特徴。臙脂・藍・黄土・草・古代紫の5彩を基調としている
【金沢箔】
日本の金箔の99%が金沢産。その特徴は1万分の1~2ミリの薄さまで打延ばした高度な技術。一年を通して湿度が一定して高いという気候が味方している
【山中漆器】
お椀1つが500円から2万円超まである。素材は欅など天然木。木目模様を活かした自然の風合いを意識的に出し、漆を塗った後も木目が残る
【加賀繍】かがぬい
飛鳥時代に中国より渡来し今日まで受け継がれている。絹糸、銀糸、金糸を巧みに使って立体感のある図柄を繊細な技法で仕上げている
国の認定を受けた石川県の伝統工芸品は他に【金沢仏壇】【七尾仏壇】【金沢漆器】の3品があります。
被災した伝承者には伝産法に基づき復興補助金が支給されます。
ページ作成日 2024-05-12
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