【マルヨシ通信No.105】
車体ベースはシエンタ。外装は深藍、黒、白の3種
トヨタが22年ぶりにタクシー専用の新型車両として長い年月をかけて開発し2017年10月より販売を開始したジャパン・タクシー(=JT)について採り上げます。街中では従来のセダン型タクシーより頻繁に見かける様になったからです。
後部座席はヒーター付き。内装色は琥珀と黒琥珀の2種
日本を代表するタクシーという意味を込めてジャパン・タクシーと命名しておりますが、国土交通省が認定したユニバーサルデザイン(=UD)を採用しているタクシーという事になります。UD の基準は種々ありますが、一例としては広い開口部にスライドステップを備え、車椅子のまま乗車出来るなど障がい者や高齢者に配慮された使い易いタクシーの標準基準です。
荷室はゴルフバッグ4セット or 大型スーツケース2個可
JTの動力源はLPGハイブリッドなので従来のセダン型と比較してCO2排出量が42%減少と地球環境を考慮した次世代タクシーです。外装が深藍、内装が琥珀色など「和」のテイストを控えめに入れています。
ンドンにはブラックキャブ、ニューヨークにはイエローキャブなどのアイコンタクシーがあり直ぐ目につきます。JTはブラックキャブをモデルにして作られましたが同車はトヨタのアルファードに近い超大型車です。JTの開発に当たってはどうしたらブラックキャブの様に東京の街並みに溶け込む様な上質なデザインに出来るか苦労したとの事です。
先代のコンフォートタクシー 2000cc 燃費約10km/L
ロンドンのブラックキャブ大きいです 4.9x2x1.9m
鳴り物入りで登場したJTですが、トヨタは年間1・2万台の販売を見込んでいました。ところが実際の年間販売台数は21年4081台、22年3998台と目標の1/3程度で低迷しています。その理由を探ってみました。
①先代モデル(写真上のコンフォート)の新車価格が200~250万円だったのに比べ100万円以上も高くなってしまい買えない。
②トヨタはJTと共通の車体になっている「シエンタ」のガソリン・ハイブリッド車を販売していて価格は約240万円から。JTの販売価格と約100万円の差がある。
③ LPGスタンドが少ない地方都市では利便性と価格差を考え、ガソリン・ハイブリッドのシエンタをタクシーに換えて使うケースが増えた。ガソリン・ハイブリッドの燃費は28kmと良いのでガソリン価格がLPGより高くてもガソリン・ハイブリッドを使う。
④コロナ前の19年に29万人いたタクシー運転手が23年には24万人まで2割も減ってしまいタクシーの台数そのものが減少した。
⑤現場の運転手さんのネガティブな声としては1・75mと車高が高いので高速道路のカーブで減速せざるを得ないとか、スライドドアは開閉に時間がかかるなどがあったが買わない理由までにはなっていない。
一方、乗客の声としては開口部が大きく乗り降りし易い。室内は広くゆったりしている。大型スーツケースなら2個、ゴルフバッグなら4個積めるのは嬉しい。乗り心地はコンフォートより良い。騒音も良く遮断されていると評判は悪くないようです。
ページ作成日 2024-06-08
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