【マルヨシ通信No.105】
今更ながらですが、税金の中でも一番インパクトの大きい「所得税」の仕組みや計算方法につき解説させて頂きたいと思います。所得税から算出される課税所得額が住民税や社会保険料の計算のベースになるので改めて採り上げました。先ず、所得税の速算表を下にお示しします。税率の数字の間隔につき何かお気づきになりませんか? 良くご覧下さい。
課税所得が9百万円未満なら税率は23%ですが、9百万円を超えると一挙に10%も上がって33%になってしまいます。ここで質問です。「10%も高くなってしまうなら課税所得9百万円を超えない様に調整をした方が良いのでしょうか?」
答えは「ノー」です。調整は必要ありません。9百万円を超えても働き損はありません。「ノー」の理由は超過累進課税の計算方法にあります。下段に➀速算表を使った場合の計算 ②速算表を使わず段階別に計算した結果をお示しします。➀でも②でも同じ結果になります。
9百万円にいきなり33%を乗ずる訳ではなく5%から23%まで段階的に掛け合わせて行きます。結果として実効税率は15.9%になり意外にも税率表に出てくる税率の半分です。
前半では課税所得に税率をかけて所得税を算出しておりましたが、課税所得を計算する為に会社員なら「給与所得控除」と「所得控除」を差し引いて下さい。
給与所得控除額は年収別に下段表の金額になっています。給与所得者はスーツ、靴、文房具など仕事上で必要とされる個人の支出があっても経費計上は認められず、この控除額表に基づいた一定額を差し引く事が出来ます。税務署にとっても全会社員の経費チェックまでは出来ないので控除額表の方が効率的です。
個人事業主の場合には給与収入に当たるのが事業収入であり、給与所得控除に当たるのが経費。経費を引いて事業所得が出ます会社員と個人事業主の双方に共通の控除が「所得控除」になります。全部で15種類あり、忘れずに申告して節税に結び付けましょう。
ページ作成日 2024-06-22
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